
今でも忘れられません。
それは、ペダルが小学5年生の3学期の出来事でした。
その日は外が寒かったこともあり、カーペットが敷かれた暖かい音楽室でのんびり過ごしていました。
ちょうど世間は卒業シーズン。
音楽室では卒業式の伴奏を任された女子たちがピアノ練習に勤しんでおり、ペダルはその伴奏をBGMにしながら、優雅な昼休みを過ごしていたのです。
そこへ女子数名が不敵な笑みを浮かべながら近づいてきます…。
そして、いきなりペダルを羽交締めにして電気按摩を掛け始めました。
ピアノ練習のストレスもあったのかもしれません…。
女子たちはペダルに容赦なく電気按摩を掛け続けます。
3〜4人に羽交締めにされ、代わる代わる電気按摩をされるという異常事態。
ペダルはもがき苦しみました。
そして、いつの間にかピアノの真横まで追いやられます。
そこではMさんという女子が、ちょうどピアノを弾いていました。
Mさんはピアノ演奏を途中で止め、みんなと同じようにペダルに電気按摩を掛け始めます。
そしてついにペダルの性癖を決めつけた出来事が起こります。
最初はMさんも他の子と同様に足を激しく動かしていたのですが、どうやら途中で疲れたらしく、動きがスローになってきたのです。
それを見た別の子が唐突に「ペダル踏んでるみたい」と、Mさんに言い放ちました。
…その時です。
それを聞いたMさんは何を思ったのか、実際にピアノを弾きながら、ペダルの股間をピアノのペダルに見立てて踏み付け始めたのです。
それまでされていた電気按摩は「くすぐったい」「痛い」という感覚しかありませんでした。
しかし、これは違いました。
「なんか気持ちいい…」
その後も数分間、ペダルの股間をリズミカルに踏み続けるMさん。
リズミカルに股間を踏まれるというイレギュラーな出来事に、今まで感じたことのない恥ずかしさと感情が芽生え始めます。
しかし、それが一生の性癖を決めつける出来事であったとは、その時は夢にも思いませんでした。
それから中学校へと進んでいき、あの日のように踏まれる機会は一切なくなります。
しかし、心のどこかで「またいつか踏まれたい」という感情を抱きながら、悶々とした青春時代を過ごしていくのでした。
…②『高校生時代(初めての足コキ)編』へ続く。